「日本の生産性は低い」とよく言われる。
この「生産性」というのはわかっていそうで、
よくわからない言葉だ。
調べてみると、「生産性」には2つあって、
ひとつは物的労働生産性と、もうひとつは付加価値労働生産性である。
どちらも生産物(具体物、抽象物)を労働量で割った
数字で表される。
で、この労働量というのは、労働時間と同義になる。
つまり、生産性とは、かけた時間に対して
どれくらいの生産物を産出できたかという数字になる。
おそらく、日本の製造業の生産性はかなり高いのだろう。
低いのは第三次産業の人たちの生産性だ。
これは日本式の働き方が影響しているのだと思う。
欧米では、「自分の仕事」の枠がきっちり決まっていて、
そこを逸脱すると、「それは君の仕事ではない」と言われる。
日本では「自分の仕事」の範疇がきっちり決まっておらず、
「みんなでこれをやる」になっている。
こうなると、人がやっているのを待ったり、
できてない人の仕事を手伝ったりすることになる。
こうなると、「先に帰りにくい雰囲気」が出来上がり、
「上司より早く帰りにくい現象」が起きる。
そして、上司は子どもが大きくなり、家庭にいづらい年代だから、
オフィスにダラダラいることになり、
それに付き合わされる若手が不満をためることになる。
この問題がなくなれば、生産性は一気に上がるのではないか。
まあ、なくなるとしてもまだまだ先の話だろうけれど。