日本人の生産性が低いのは、真面目だからだと思う。
いまは多くが頭脳労働だから、体が疲れるということがない。
真面目な人ほど、疲れるまで仕事をしてしまう。
そうでないと仕事をした気にならないからだ。
体を使う仕事は8時間もやっていられないが、
脳と手先だけを使う仕事は10時間でも15時間でもできてしまう。
どんどん残業時間が長くなっていく。
疲れると自分は仕事をやっている、頑張っているという気になり、
将来の不安をぬぐうことができる。
仕事で疲れてどうしようもない人は、
手を抜くことを覚えたほうがいい。
いかに短時間で仕事を終わらせるかを考えるのだ。
そうすることで効率がよくなり、生産性が上がる。
8時間かかっていた仕事が6時間でよくなり、
余った2時間で別の仕事ができる。
だから若い時ほど仕事を早く終わらせるようにすれば、
将来にわたってできる仕事の総量が大きくなる。
時間ばかりかけて効率の上がらない仕事をしている人より、
たくさんの経験を積むことができ、早くキャリアアップする。
若いうちは「たくさん仕事をしよう」とするのではなく、
いかに早く終わらせるかを考えることだ。
それが結局は、たくさんの仕事をすることにつながる。