GDPと幸福感

GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)が
国家の発展の指標としてよく登場する。
「これらの指標の問題点って何だかわかりますか?」と
聞かれて、ぼくは答えられなかった。
その人がいうには、たとえば、事故をして、病院で手当を受けた、
薬を飲んだ、車を修理に出した。あるいは、家のセキュリティに
警備会社のシステムを入れた、こういったこともすべて
GNP,GDPに加算される。
つまり、これらの指標は幸福度とは関係ないということ。
だから、GNP,GDPが高いことと、幸福は比例しないというのだ。
にも関わらず、日本はいまだにGDPしか指標を持ってない。
国際競争に勝つことしか、生き残る道はないと考えている。
でも、いくらいいサービスやいいモノを生み出しても、
幸福度が上がっていかないと、何のための経済かわからなくなる。
日本は欧米諸国に比べて、年をとるほど幸福感が減る傾向にある。
GDPは成長しても、精神的には成長していない。
だから、GNPやGDPではない、ものさしが必要だ。
誰にも共通する幸福感などないのだから、
幸福感の最大公約数をはかる舞台装置が必要だ。
発展を、日本人の幸福感に見出すことが必要だ。
考え方を変えれば、すぐにでもできる。
あしたからでも、自分から、変えていきたい。