正直者だけが対策を課される 

私は仕事で最寄り駅に行くのに自転車を使っているのだが、

昨今の自転車ルールの締め付けには本当に辟易している。

今度はヘルメット着用を奨励とのこと。

歩道を走るのも違反になったが、

これは道幅3メートル以上の歩道はOKなのだが、

それ以下はNGとなる。

私は、道幅3メートルよりも車道の状態のほうが気になる。

歩道が狭く、車道を走るとき、車道の交通量が多かったり、

トラックが頻繁に走るような場合は緊張する。

車を運転する者の中には、通過するときにわざとエンジン音を

大きく鳴らしたり、ギリギリを走るのもいて怖い思いをする。

こういう場合は、歩道を走ったほうが安全だし、

歩道を歩く人が少ないところではそうしたほうがいいはず。

つまり、状況によって車道と歩道を使い分けたほうがいい。

そういうことを自分で考えられない人のため、偉くて頭のいい人は、

「バカな市民のためにはルールをつくってやるしかない」

と思い込んでいるから始末に悪い。

ルールができるほど、考えなしに盲目的に従う市民が量産される。

自分の安全ばかりだけでなく、人の迷惑も自分で考えられない人は、

ルールに従うこともないだろう。

つまり、正直者だけが対策を課されるわけだ。

いつかはヘルメットも義務化されるだろう。

自転車に乗る頻度は少ない人にとってヘルメットは

安いものではないのに。