自転車がブーム

いま首都圏では自転車がブームだという。
自転車通勤が流行しているともいう。
また悪いクセでブームの分析をしてみたくなる。


ひとつ考えられるのは、東京周辺の都市で育った人は
自転車通学をした人が、地方の人に比べて少ないことがある。
新鮮なのですね。
その点、ぼくのように岡山で育った人は中学、高校と普通に
自転車通学している。中学なんか岡山市で2番目に広い学区だったから
普通に走ると40分ぐらいかかった。
高校になると15分になったが、
同級生の中には1時間かけてくる猛者もいた。
しかし、東京に来てみるとみんな自転車通学の経験がない。
住居が密集しているから中学校の数は多く、たいてい歩いて通える。
高校になると今度は電車網が発達しているから電車通学になる。
信号が多いから電車のほうが早い。
だから地方出身者は「社会人になってまで自転車でいきたくねー」と
思ってしまう。逆に電車の定期券を持つのにあこがれたり、
電車で他校の生徒と恋に落ちないかなとかバカっぽい想像をしてしまう。
その点、都会で育つと自転車は遊びの道具でしかない。
だから遊びながら通勤できて、メタボ解消できるんだから
こんないいことはないと考えたのだろう。
東京には坂が多いが、岡山に比べたらあんなのは坂とは言わない。
昨今の優れた機能をもつ自転車なら楽なものだろう。
ただ、日本の道は自転車道が整備されていないのでちょっと危険だ。
これからつくる道路は歩道と自転車道と車道とをつくってくれたら
ぼくも自転車通勤してみてもいいかなと思えるのだが。