めんどくさいつながりが生む気にさせる 

東京都が少子化対策として子ども一人につき、月5000円を

支給するということになったようだ。

こういうお金を配る施策も大事だが、もうちょっとわかりにくい

話にも取り組んでほしいと思う。

私の子どもたちが通った幼稚園で起こっている現象が

ヒントになるのではないかと思っている。

私の第2子が通っているクラスだったか、

3分の1の家庭が子ども3人以上ということがあった。

1クラス30人、30家庭のうち10家庭で3人以上なのだ。

幼稚園の雰囲気的には、「3人は普通」「4人だとちょっと多い」ぐらい。

世間の感覚と1人ぐらい違う。

1,2人の家庭でもその後、第3子が生まれる可能性もあるので、

最終的には出生率は2.2とか2.3とかになるのではないか。

この理由として、非孤独化があるのではないかと仮説を立てている。

この幼稚園は「母親をひとりにしない」がモットーで、

母親同士が繋がれるようにありとあらゆる手を打つ。

付き合いはめんどくさいが、その反面、繋がりが強くなり、

育児に対する負担感が薄く感じるのかもしれない。

少子化のひとつの理由として、都市化もあると思う。

多くの人が親元と離れた場所に住むと、生活自体の安心感を

得るのに必死で、子育ての不安は余計に大きくなる。

そのとき親同士の繋がりがあれば、不安は和らぐ。

親同士が物理的に面倒を見あうということもあれば、

精神的に支えられるということもあるだろう。

この効果は結構大きいと思う。

少子化担当大臣は、ここの幼稚園の話を

聞いたらどうかと思うぐらいだ。