新卒に偏りすぎな就職環境

少子化になっているひとつの原因に、
新卒に偏りすぎている就職環境があるんじゃないか。
結局、正社員の道を一度はずれてしまうと、
そこに戻るのが日本ではそうとう大変だ。
女性は仕事である一定のキャリアを積んでから
結婚、出産したいと考える。
すると、どうしても晩婚化する。
出産がひと段落した30代半ば、あるいは後半ぐらいからでも
普通に企業で正社員として働けるようになれば、
若いころに出産、育児しようと思えるんじゃないか。
企業も企業で、途中で抜けられるより、
30代からでもずっと長く働いてもらったほうが
いいのではないかな。
なんといっても、家庭の商品やサービスの購入決定権は女性が
握っていることが多いのだから、女性の視点を生かした
商品・サービスの開発、販促は有効なはず。
管理栄養士を排出するある大学の先生に聞くと、
最近は男性の管理栄養士の需要が多いのだそうだ。
男性は出産、育児で会社を辞めないから、というのだ。
先生は男性でも人気の職種になりつつあるという好意的な
話として話してくださったのだが、私の受け取り方はそうではなく、
企業はまだそういう意識なのだなと思った。
職場でも妊娠を喜ばれないという経験をした女性は多いのではないか。
日本もこれからもっとグローバル化するんだったら、
もっと労働環境が柔軟にならないといけないと思う。