今はコスパに加えてタイパという言葉もあるらしい。
コスパはコストパフォーマンス、
タイパはタイムパフォーマンス。
タイパというのは、ビジネスではコスパに含まれる。
なぜなら仕事にかかった時間は人件費に関係してくるからだ。
若者がタイパというのはそれとは意味が違う。
かかった時間に対して、得るものがどうだったか
という概念なのだと思う。
例えば、映画はタイパが悪いという。
2時間もかけて制作者が言いたかったことを読み取るのは
効率が悪いというわけだ。
本なんか読み切るのに普通はもっと時間がかかる。
「要点だけ読めたらいいのに」と思うのかもしれない。
タイパを言い出したら、芸術など鑑賞できない。
芸術はタイパと対極にあるものだ。
効率は常識を活用するけれど、芸術は情熱によるものだからだ。
使用言語が違うようなもので、まったく話が通じないことになる。
コスパやタイパ以外のところの評価軸に訴えられる人が
よい成果を得られるのかもしれないな。