コスパ持ち込み過ぎ

最近、「コスパ」の乱用が目立つ。

コスパとは、コストパフォーマンスの意味で、

かけたお金に対して見返りがどれくらいかのことをいう。

これは20年以上前からビジネスの言葉として使われてきたもので

バブル崩壊後、コスト意識が強まったために重宝された言葉だ。

最近は外食時の満足感を表すときにも使われる。

値段相応にボリュームや味がよかったかどうかをいうとき、

コスパ最強!」といって喜んだりする。

これを人間関係や結婚・子育てにも適応する場合がある。

人の感情が大きくものをいうこれらの場面では、

コスパばかり考えていると発想が貧弱になる。

いうまでもなく損得勘定で割り切れないのがこれらの場面だからだ。

コスパはあくまでいくつもある考え方、ものの見方のひとつとして使い、

それだけが判断基準にならないように気を付けておくべきだ。