これでよし 

私は宗教的な信心はあまりないほうだ。

というか、ほとんどない。

何か特定の宗教を信仰して、拝んだり、お参りにいったりすることはない。

多くの日本人と同じで、結婚を牧師さんに誓い、

子どもが生まれれば神社に行き、死んだらおそらく寺に埋葬される。

これでいい、というのが私の感覚だ。

日本は八百万の神を信仰する多神教のメンタリティの人が多いと

言われているが、私もそのひとりだ。

もともと日本人の宗教観は、厳しい自然と対峙していかに生きるか

という観点から発達してきたのだと思う。

天災をさまざまな荒ぶる神の所業ととらえ、

宗教をもって鎮めようとしてきた。

その後、仏教の伝来や天皇の神格化などがあったが、

その間もずっと多神教のメンタリティは継続していた。

それが今日、私のようにいろんな宗教を活用する生活スタイルに

なったと理解している。

日本という天災の多い国では必然だった。

だから、これでいい、と思う。

寺に行って拝みもするし、神社でおみくじも引く。

ほんとそれでいい。