寺の永代供養の意味を知っていますか？
「墓を買う」とは、墓の永代使用権を取得すること
であるわけだが、その永代の意味は永久ではない。
「代が続く限り」という意味である。
つまり、墓の使用者が途絶えない限り墓を使用する
ことができるということだ。
土地を購入したわけではなく、使用権を購入したにすぎない。
最近、寺が管理されていない墓の所有者に連絡し、
永代使用権を消滅させて更地にする、
更地にされたくなかったら〇〇万円を払うように
と通告しているケースがある。
寺は法的に問題ないと思っているようだが、
使用者からすると何か釈然としないものがある。
いま墓は３割ぐらいが無縁墓になっているというデータがある。
宗教の信仰心を持たない人が多い日本人は、
墓の継承にもあまり関心がない。
その割にというか、そのせいでというか、
みんな終活に熱心になっている。
無縁墓の現象が今後どうなるのか想像もできない。
