こだわりは独りよがりかどうか 

こだわりが強い人というのは人生で苦労するなと思う。

たくさんの人と同じ社会で暮らすのだから、

自分が心地よくないことがあっても当たり前と考え、

許すことが、ムダなこだわりで疲れてしまわないための方法だ。

私の場合、「仕事でいいものをつくる」以外のこだわりはない。

そのこだわりも読者が求めていそうなもの、という点を

外さないようにしている。

そうでないと、自分の独りよがりのものになってしまうからだ。

多くの仕事は、人から求められるものに近づけることに

こだわるべきであって、その他のことに囚われると、

長い目で見てろくなことにならない。

逆にそこさえ押さえておけば、多少のトラブルはあっても、

大きな問題は出てこないはずなのだ。

他人のこだわりに対しては我慢するのではなく、許すこと。

これは自分を守ることでもあるのだ。