一次産業は弱者か?

林業、農業、漁業という一次産業を勉強してみると、
個々の事情はあるが、共通する課題もある。
時代が変わってコストに見合わなくなっているという点など、
課題があって、そこに補助金の問題も絡んでくる。
補助金というのは、使い方によっては仕事をする人のやる気を
失わせる、抜群の効果のあるものだ。
これら一次産業にはこれまで少なからず補助金が使われてきた。
そこには、
「一次産業の事業者は弱い存在で、でも私たちのために働いてくれて
いるのだから補助金で助けてあげないといけない」
という認識があるように思う。
行政においても補助金に頼っていない自治体が元気がいい。
一次産業の事業者も補助金に頼らない人たちは、
そんな中でもちゃんと儲かっていたりする。
「かわいそうだから、助けてあげる」みたいなのはやめといたほうがいい。
補助金を受け取る側も、「意地でも補助金を受け取らない」という
気構えがある人が、最終的には生き残っていける。
補助金というのは、たとえば、新規参入者が軌道に乗せるまでとか、
限定的な使い方にしないとあまり効果を発揮しない。
「もらえるものはもらう」という精神は、やがて自分の中の
「自立してがんばっていく」という精神を萎えさせる。
ともかく、「大変だから助けてあげなくては」という考えは、
改めなければならないね。