疲れた心と体に、はい一本。
名言サプリ 其の327
好奇心はいわば病のようなものだ。
一度知ってしまったらもう後戻りはできない。
だが、知識で失うものは何もない。
知識は隠された美を解く鍵なのだ。
(ルーウィン教授)
ルーウィン教授は、アメリカのマサチューセッツ工科大学の
物理学の先生。MITといえば、誰でも知っている
理系の世界最高峰の大学だ。
そこで物理を教えるルーウィン教授が、NHKの白熱教室で
地元の市民にも開放して、虹がどのような原理でできるのかを
解説した授業で語った言葉だ。
虹には、色の順番が決まっており、その上にはもうひとつの虹ができる
さらに、その1つ目と2つ目の虹の間には、アレクサンダーの暗帯という
暗い箇所ができることを、エンターテイメントともいうべき実験で
解説してみせた。
そして最後に彼はこういうのである。
「虹がどうやってできるのかを知ると、
これまでの虹とは違った見方をするようになる。
君たちはもうこれまでの君たちではないはずだ」
知らないことを知ることも喜びはこれにつきる。
世界が変わる……いや、世界は変わらないが、世界を見る自分が変わる。
それは知識によって、好奇心によってだ。
知らないことを知るたのしさは、自分が変わっていくことを
おもしろがれるかどうかだ。
これはそんなに高尚なことでもないし、高級なことでもない。
知識や好奇心によって変われるのなら、年齢は関係ない。
いつからだって変われるのだ。