ここ何年か、「多様性(ダイバーシティ)」という
言葉を聞かない日はない。
多様性というのもは認め合うもので、
すべてを受け入れることではない。
受け入れることは自己の変容を求められるので、
苦しくなってしまう。
心理学では、「受け入れる」と「受け止める」は明確に
使い分けるのだそうだ。
「受け止める」は、認めること、無視しないことだという。
だから多様性は「受け入れる」ものではなく、
「受け止める」ものだというのだ。
そして、自分とは異質の他人と交わり、何か行動を共に
しなければいけないときには、歩み寄ることが大事だ。
どっちかのところにどっちかが労力をかけて行くのではなく、
中間地点で落ち合うことだ。
少しずつ我慢することで、一方が不満を溜め込まないようにする。
そのときに大事なのがコミュニケーションだ。
折り合える中間点はどこなのか会話で模索する。
相手の流儀にまったく合わせるのはしんどいが、
中間地点で折り合うならできるだろう。
そのためのコミュニケーションが面倒なら、
自分が我慢しつづけるしかない。