映画『スライディング・ドア』

なんとかという有名女優さんの出世作(?)なのかも
しれないが、なかなかよくできた佳作。
地下鉄の車両の締まろうとうするドアに
ギリギリ滑り込んだ人生と、乗れなかった人生を
交互に見せながら話は進む。
どっちもあまりいい人生ではない。
ハッピーエンドになりかけた人生は最後にはバッドエンドに、
バッドエンドになりかけた人生はこれからも続いていく、
未来に期待を抱かせながら。
塞翁が馬ってことなのかな。
どっちにしても最終的には同じ結末に至る。
偶然に思える出来事も、すべては自分が選択してきたんだ
そう思えたら、人生をもっと真摯に生きようと思える。
他人のせいにすることは、他人からコントロールされることを
受け入れることを意味する。
それが嫌なら、他人のせいに思えることもすべては
自分の身から出たサビと思って、覚悟を決めて生きるしかない。
そんなことを語っている映画でした。