日本人というのは、議論が下手な人が多いなって思う。
意見交換がまともにできない。
意見を否定されると、人格を否定されたように思って
過剰に落ち込んだり、傷ついたりする。
逆に、意見としていう言い方を知らないために、
人格を否定するような言い方をしてしまう。
これは学校や家庭で意見を求められて育っていないからだ。
子どもは「あなたはどう思う?」と大人から問われない。
「あなたはこうすべき」ばっかりだ。
「自分はこう思う。あなたはどうか?」
というやりとりを積み重ねていないから、
違う意見を言われると上記のような状況になり、
一気に場の雰囲気が悪くなる。
だから、空気を読むことが重宝されるようになる。
個人よりも集団の和が重宝されることは日本のよいところ。
だけど、自分の意見をまともに言えない、あるいは
相手の意見をまともに聴けないのは問題がある。
感情を排して、意見交換する技術を高めるには、
日々のニュースについて家族で意見を述べ合うと
いいかもしれない。
ニュースの事柄なら遠慮なく意見が言い合える。
「あなたはどう思う?」
この問いは子どもにとっても大人にとっても重要だ。