きょうだいは比較してよいか?

きょうだいを比較してはいけないというのが、
子育ての基本のように言われる。
でも、比較するほうが効果のある場合もあると思う。
私が思うのは、能力の面では比較しないが、
心の面は比較していいということだ。
たとえば、きょうだいで足の速い子とそうでもない子がいる。
これは能力の面で、持って生まれた素質の面もあるから、
きょうだいで比較しないようにする。
でも、足が早くなりたいと思って練習するとき、
練習が一生懸命できるかどうかのところでは、
大いに比較していい。
走る早さは能力だが、練習できるかどうかは心の問題だからだ。
誰でも練習することはできる。
誰でもできることができなかったのは心が弱いからだ。
この点では、「お姉ちゃんのほうがエライ!」「弟のほうが立派!」
といって比べてやる。
すると、子どもの対抗心にも火がつく。それを、
「なんであんたは遅いの? お兄ちゃんは速かったのに」
という言い方はしないほうがいい。
そういうことなのだろうと思う。
子どもを育てるにも頭を使うなあ。