月刊誌で戦争特集をやることになった。
二十数年のライター生活で、戦争と平和そのものがテーマに
なったことはそう多くはない。
戦争の歴史を紐解いたりしたことはあった。
しかし、経済のことに比べるとそうとう少ない。
戦争と平和を扱ったところで、人口に膾炙しないと
思われているからだろう。
学校で戦争といえば悲惨な出来事としか教えらえていない。
いかに日本がアジアの国々に対してひどいことをしたか、
いかに日本が原爆によってつらい思いをしたか、
その2つの意識だけが強烈に残っているだけだ。
それよりももっと違う視点があるのでないか。
そこを知るためには、戦争体験者の声に耳を傾けてみなければ
なるまいということで、取材対象者を考えていく。
よい機会だから、私もこの際、8月まで考えていきたい。