映画『ドクター・スリープ』 

『シャイニング』の続編ということで観た。

レビューを見ていると、どうやらこの作品は原作者のキングが

『シャイニング』を超える、あるいは決着をつけるものとして

書いたものらしい。

キングはキューブリック版の映画を気に入らず、自分でドラマを

つくっているらしい。

原作に忠実でなかったのが気に入らなかったというのだ。

だけど、この作品によってさらにキングの名声が高まったのは

事実だと思うし、今作でキューブリック版のモチーフや世界観を

利用しているのは、いいとこどりのような気もする。

映画としては、『シャイニング』のほうが入り込める。

映画も本もそうだけど、どれだけ没入できるか。

それをさせてくれる作品こそが名作だ。

その意味では映画としてはシャイニングのほうがおもしろかった。

『ドクター・スリープ』では一応の完結を見て、

すっきりはするのだが、説明不足のモヤモヤは残った。

ただ、言えるのは作家としてのキングはやはりさすがってこと。