「秘密のかけら」

1950年代に人気だった米コメディアンのコンビが関係する殺人事件を
女性ライターがさぐって行くサスペンスもの。
ケヴィン・ベーコンなどが出演していて、よくまとまった作品ではある。
途中から女性ライターが主人公になっていき、
途中からエロチック・サスペンスになっていくという、
よくも悪くも意外性のある作品であった。
ケヴィン・ベーコンは悪役が多いと思うんだけど、この作品では
ちょっと悪なコメディアンを演じる。
存在感が半端じゃないし、雰囲気がある俳優だと思った。
映画やドラマではよくジャーナリストやライター、記者が主人公になる。
それは当然のことで、原作を書いたり、脚本を書いたりする人は
何かしらジャーナリストやライター、記者と関連があるものだ。
映画を見て、同じ職業としての目線で感じるのは、
生き馬の目を抜く芸能界を扱っているライターやジャーナリストは、
こんなことをしないとスクープは取れないの!?ってことだ。
でも、最終的にエライなと思ったのは、
女性ライターは最終的に自分が記事を書くことで、
傷つく人をちゃんと配慮しているというところ。
そういうところはまともだったので、その他の仕事ぶりは目をつむろう。
声高におもしろいという作品ではないが、
ぼく的にはそこそこ楽しんだ映画でした。