いま飲食店が苦境なのですが、テレビで飲食店を応援する
番組を見ると、あまりのどんぶり勘定にびっくりする。
夢やこだわりを持って飲食店をはじめるのはいい。
腕を生かして勝負してみたい気持ちもわかる。
でも、根性で乗り切れるのには限界がある。
みんなこのご時世で固定費がいかに重いかわかったと思う。
とくに人件費と家賃だ。
これをまかなっていくのは、ものすごく大変なこと。
大盛で人気の飲食店の店主は、
「店は自宅兼だからね。だから食材費にお金をかけられる」
といっていた。
自宅兼店舗のローンが終わったら、償却も終わって
経費に認められなくなる一方で、固定費もかからなくなる。
こうなるとぐっとラクになるのである。
よく商店街にあるブティックとか寝具のお店で、
まったく人が入ってないように見えるのに続いている店は、
家賃がかかっていなかったり、店主が年金生活だったりする。
いまの時代、安い家賃のところでも、味がよくて安ければ
SNSで拡散されてお客はやってくる。
せめて会計の知識ぐらいは得て、この難局を乗り切ってほしい。