アベノミクスの、今のところの庶民への影響

私は大学で社会学を学んだので、経済学については素人です。
しかし、20代前半から日本経済について、主にマクロ経済の
視点から述べた本を作ってきたので、実地に経済学を学びました。
でも、それよりも自分の素肌感覚のほうを大事にしています。
アベノミクスで景気がよくなったといわれていますが、
まろやかにインフレに誘導する政府のリフレ政策による
物価高が、庶民が実感するアベノミクスの影響です。
というのも、これまでよく通っていたスーパーの1パック99円の
卵が、135円になったからだ
それも1人1パック買えたのが、1000円以上買って
1家族1パックまでになった。
うちは5人家族なので2週間に一度ぐらいの頻度で、
4パックぐらい買っていた。
それが1パックしか買えなくなってしまったのだ。
スーパーによればコストアップのための仕方無い処置なのだそうだ。
いま原発がほとんどストップしているので、
火力発電に頼らざるをえず、そのせいで輸入する燃料費が
増大している。そのせいでいろんなものが値上げされている。
物価上昇はアベノミクスの金融緩和によるものだけでは
なさそうなのだ。
株価が上がっても庶民にはほとんど何も関係ない。
企業の業績が上がっても、給与に転嫁されず、内部留保
株主還元に回れば、貧富の格差が広がるだけ。
だから、今のところアベノミクスの恩恵は、
庶民には及んでいないということだと思う。
飲食店をみても、お客さんが入っていないしね。
どう考えても、景気がいいとは思えない。
というか、好景気を経験したことがない20代ぐらいまでの
社会人は「景気がよい」状態がわからないのではないか。
38歳の私の場合も、好景気の残り香のようなものを
社会人1年目にちょっと嗅いだぐらいで、
景気がよい状態というのをイメージしにくい。
つまり、世の中の空気として、これが普通になったということだ。
「閉塞感にさいなまれ」なんていっている人は
だいたい上の世代で、10代なんかこれが普通なのだ。
だから、子どもたちはいつだって元気だ。
世の中の現実を知るようになる、就職活動をはじめた大学生より
下の年代はそこそこ楽しそうではないか?
アベノミクスの恩恵なんかが自分のところに来るのを
待っていないで、これが通常と腹を決めて、
その中でたのしく生きる方法を考えたほうがよさそうだ。