価格交渉

仕事上、価格交渉はよくします。
一つの記事あたり、単価を上げてくださいとか、
単行本一本当たり10万円アップしてくださいとか。
フリーランスだから、家族の生活を守らなければいけない
という思いで最初は交渉していたが、
フリーになって3年目ぐらいから、
「これはあとに続く人のためでもあるのだ」
と思うようになってきた。
安い仕事を受けていれば、ライティングというのは
これくらいの価値なのだと思われてしまう。
そうなると、若い人が食べて行けなくなる。
確かに値段交渉するのは勇気がいる。
言って仕事がなくなる恐怖がある。
でも、それをやっていかないと、ずっと安いままになる。
若い人が書く仕事を続けられないでいると、
出版文化はこのまましぼんでいってしまう。
書き手が報酬的にも魅力的な仕事にならないといけない。
十分な収入がないからと結婚できない、あるいはそう思っている
若手の書き手は多いことと思う。
ライターでも普通に仕事をして、結婚して、子どもを育てられる
ようにならないといけない。