読む人は脇役 

鬼滅の刃』は鬼のバックグラウンドを丹念に

描いていることが話題になったが、これは今の時代の漫画の

潮流なのだなと思う。

冒険ものにしろ、スポーツものにしろ、かつてはわき役たちは

主人公らを際立たせるための引き立て役でしかなかったが、

ヒットしている漫画はすべてといっていいくらい、

脇役もちゃんと描いているのである。

逆に脇役のほうを丹念に描いている漫画さえある。

主人公なき漫画といってもいい。

全員主役が今の時代に受けるってことなんだろうね。

そういうのが受けているのは、読む人のほとんどが

実社会では脇役だからなんだろうね。

普通の人というのは、弱弱しくて、何も考えていなくて、

ただやられるだけの取るに足らない人ではないってこと。