『ブラックジャックによろしく』

私は活字派の人間だけど、漫画については否定的な印象はない。
どっちを読むのを勧めるかといったら活字だけど、
何も読まないより漫画を読むほうがいいと思っている。
ブラックジャックによろしく』は、話題になったころ
リアルタイムで読んでいたが、その後、忘れていた。
この度、作者が全13巻を無料開放したので読んだ。
何しろ累計1000万部も売った漫画だ。
まあ、いろんな意味でおもしろい。
泣けるし、勉強になるし、考えさせられる。
それにしても作者の佐藤氏の勤勉ぶりには驚かされる。
これだけのストーリーを描くのは勇気がいる。
フィクションとはいえ、現実の現象を下敷きにしているため、
下手なことを描くとクレームがくる。
特に病気の扱いは難しい。
すぐに「誤解を招く」といった類の意見が出てくる。
その通りのものもあるけど、過剰反応もある。
作者の佐藤氏は、綿密な下調べをしたのだろうな。
こういうのがプロの仕事だと思う。感服する。
続編においては、認知症うつ病終末医療を描いてほしいな。
と思ったら、すでに新シリーズが何冊も出ていた。
チャンスを見て、読破したい。