賃貸、持ち家論争が決着しない理由 

世に「賃貸、持ち家論争」というのがありますよね。

私は持ち家派なのですが、どっちが正しいという問題ではない

というのがこの論争の本当のところだろうと思います。

なぜなら全員、状況が違うから。

頭金をまとまった金額で出せるかどうか、

地方出身者かどうか、転勤のある仕事かどうか、

仕事が安定しているか、などの違いがそれぞれあるでしょう。

まとまった額の頭金を出せない人や、

転勤が頻繁にある人、仕事が不安定な人は、

賃貸のほうがいいに決まっている。

しかし、まとまった頭金を出せて、仕事が安定していて、

転勤がない場合、持ち家のほうがお得。

不動産経営というのは、部屋が賃貸契約で埋まっているなら

オーナーが必ずもうかるシステムになっているからだ。

賃貸料にはオーナーの利益が含まれている。

世界の富豪はみな不動産でもうけているのだ。

「そんなの持ち家を売る住宅メーカーにも利益が乗ってるだろ」

というのだが、不動産オーナーというのは、物件を購入するときに

施工するマンションメーカーの利益を飲み込んでそれでも

利益が出るような家賃価格を設定する。

当たり前の話だ。

だから、不動産オーナーという仲介者が入っているぶんだけ

物件その物の価格よりも高い家賃を払うことになるのだ。

金銭的にみたら持ち家がお得。

だけど、ローンを組むリスクや容易に引っ越しができないリスクが

あるという、持ち家にも賃貸にも一長一短があるだけの話なのだ。