左様ならば 

言葉というのは、本当におもしろいもので、

自分がライターという仕事をしているからというのもあるが、

語源とか言葉の成り立ちに興味がある。

たとえば、別れの挨拶「さようなら」だ。

昔は「左様ならば、これにて失礼いたしまする」といった

言い方が正式な別れの挨拶だった。

それがどんどん短くなって、

「さようなら」だけが残った。

左様というのは、「そうである」「それまでのようである」

という意味だろう。

「ではそのように」ぐらいの意味。

だから、「じゃあね」というのと同じだ。

関西人がいう「ほなな」もそうだろう。

「さようなら」は悲しい別れの言葉ではない

ともいえるかもしれない。