友人からこんな話を聞きました。
ある平日の夕方6時ごろ、乗り換えの駅のホームに下り、
改札に向かおうと階段を上がろうとしていたときのこと。
スーツたちの群れにまぎれて1歳児ぐらいの子を乗せた
ベビーカーを押す、若い母親を見かけた。
このホームにエレベーターはない。
友人は「(ベビーカーを)持ちましょうか?」と尋ねた。
母親は「あ、大丈夫です」といったのだが、友人は
「そっち持って」といって母親と一緒にベビーカーを
持ち上げて階段を上りました。
「ありがとうございました」と母親。
友人はその日の夜、妻にこのことを話した。
「大丈夫って言わずに人を頼ったらいいのにね」
3人を育てた妻は言った。
「わー、それ微妙。私だったら子どもに何されるか
わからないから断るな。男の人と女の人ではそのへんの
意識が違うんだよ」
友人はその言葉に愕然としたとのこと。
「俺がやったことは迷惑だったのか……」
友人はこれまでも電車で席を譲ろうとして断られたこと多数。
最近は声をかけないで別の車両に移るようにしているらしいです。
「(世の中)なんでこんなことになったんだ」と炭治郎ばりの
感想を持たずにはいられませんでした。