音楽や演劇で公演ができなくなっているので、
表現者だけでなく、それを支える裏方の人たちも仕事がなくなり、
そうとう深刻な打撃を受けているといわれている。
そういう人たちにお金を配って支援するかどうかという
話になったとき、日本では理解が得られにくい。
「好きでやってるんだから」と言われてしまう。
そういう人に問いたい。
「あんただって好きでやってるんでしょう」と。
芸術の話になると、趣味の延長でやっているから、
貧乏でも当たり前みたいな感覚がある。
芸術で食っていくには趣味の延長みたいな生ぬるい話では
とうてい済まない。
強制収容所で働かされているのでない限り、
自分で志願して働いているはずだ。
好きで働いているのだ。
芸術分野で働く人となんら変わらない。
「お金のため」に少ない選択肢の中から仕事を選んだとしても、
自分の意思で選んだのならそれは「好きでやってる仕事」なのだ。
人のことをどうこう言う前に自分の仕事を好きになったほうがいい。