仕事を取り上げるな

80歳の食堂のおばあちゃんの本を企画している。
そこで、本人に会いに群馬県に行ってきた。
80歳だが、週6日、元気に働いている。
50人前の食事をほとんどひとりでつくる。
ものすごいバイタリティーだ。
見かねた常連客が「そろそろ休んだほうがいい」という。
でも、本人は続けたいという。
たまに仕事が趣味であり、遊びであり、生きがいそのもの
になっている人がいる。
そういう人にとって、仕事が休みの一環であるので、休息を必要としない。
仕事の中に息抜きがビルトインされているからだ。
それを理解できない人は、「休め休め」という。
こういう人から仕事を取り上げないであげてほしい。
仕事を取り上げてしまったら、こういう人は途端に元気をなくすからだ。
やりたいように死ぬまで遊ばせてあげたほうがよい。
それより、「もう休みたい」といっている人に、「じゃあ休みなよ」と
いってあげたほうがいい。