応援の効力 

「若い人」という言い方をするようになったのは

30代半ばになったくらいだったか。

それぐらいの歳までは人を応援する気持ちがあまりなかった。

自分をどうにかすることのほうに熱心だったからだ。

ところが、40歳を過ぎてくると、応援したい気持ちが

強くなってきた。これは歳とったからなのか。

若い人、とくに子どもたちだ。

自分が子どもを持ったからかもしれない。

自分の可能性を試して、できるだけ遠くに羽ばたいてほしい。

スポーツでは応援の効力が知られている。

敵地で行うより、ホームで戦うほうがよいパフォーマンスが

発揮されることがわかっている。

応援された人の力になる。

応援されて勇気づけられた人は、また人を応援することができる。

このよい循環ができたら、世の中はもっとやわらかくなる。