素質とか才能という言葉は、
生まれ持った資質であり、能力であると思われている。
素質や才能がないと、仕事として食っていくことができない
と思われている。
芸術やプロスポーツの世界ならともかく、
それ以外の仕事は、9割が「慣れ」だと思っている。
慣れれば、その仕事で食っていくことができる。
一流と言われるぐらいのレベルにはなれると思っている。
慣れるには「たくさんやる」ことが必要で、
たくさんやるには、「飽きずにできる」ことが必要だ。
飽きずにできるのは、「好きだから」だろう。
「好き」を仕事にしようと言われるのは、こういう意味なのだ。
その仕事が好きなら、たくさんできる。
たくさんできたら、慣れる。
慣れたらうまくできる。
草むらに道をつくるようなものだ。
「私は文才がない」という人がいるが、文才など、
レポートを書くレベルでは必要ない。
単に数を書いていないだけだ。
だから、「書くのが好きじゃない」といったほうがよい。
時間をかけて、数をこなせば、一定のレベルには必ず行く。
好きでないものも、だ。
それに、好きでないものを延々とやった結果、
相当なレベルに到達している人もいるんだよなあ。
だから、この世はおもしろい。