上司のおやじギャグやカタカタの使い方って独特ですよね。
「バインダーを買えばいいんだー」とか。
世のおじさんたちは、ギャグセンスのない代表みたいな
人っていう括りにされてしまっている。
でも、あれってちゃんと意味がある。
上司たるおじさんたちは、そういうギャグをいうことで
スキをあえてつくって、話しかけやすい雰囲気をつくって
いるんだっていうことがわかってくるのだ。
「何でも言って来いよ、相談しろよ」
そういうメッセージがおやじギャグには込められている。
上司っていうのは、どんなに優しい人でも、仕事ができる人ほど
怖い存在に見えるものなんだ。
それをわかってギャグでその場を崩しているのだ。
あとね、おじさんたちが「D」のことを「デー」というのは、
「B」と区別するための言い方なんだ。
電話口などで相手が効き間違えないようにという、
おじさんなりの優しさなんだよ。
ぼくはおじさんになってはじめて、過去におじさんが
ぼくにしてくれたことの優しさに気づいた。
そんなさりげない気遣いができるおじさんに、
ぼくはなりたい。