子どものころは、親戚の「大きくなったなあ」が不思議だった。
数か月前にも会ったのになって。
そんなにすぐには大きくなるわけないよって。
でも、今は自分が親戚の子に大きくなったなあと言っている。
わかったのはね、あれってね、
会話の糸口をつかむ、きっかけの一言だったんだってこと。
これが「学校楽しい?」だったら、相手は身構える。
子ども相手に天気の話をするのも不自然。
やっぱり、「大きくなったね」といわれると嬉しいから、
次の会話に入りやすい。
「そうかなあ」
「学校楽しい?」
「うん、まあまあ」
そういう自然な会話の流れになる。
意味のない言葉こそが大事なんだよね。