子ども用の言葉をかけてやる必要なし

赤ちゃん言葉ってありますね。
車をブーブー、猫はニャンニャンのあれだ。
あれをやっていいのは、子どもが言葉を覚え始める
2歳前ぐらいまでだと基本的には思っている。
本当はいっさい使いたくないのだが、
物には名前があることを知るためには最初はしかたない。
でも、2歳になって、普通に会話ができるようになったら、
赤ちゃん言葉はやめたい。
だから、私は長女6歳、次女4歳にも普通に大人と話すような
言葉づかいで話している。
特に具体的な言葉より抽象的な概念を表す言葉は、
子どもには理解しにくい。
工夫、面倒、手間、我慢、根性などだ。
これらは子ども用に言い変えないで、
「それってナニ?」と聞かれたら答える。
子どもは文脈で分かるようになるしね。
要するに、こっちから向こうのレベルに降りていくときと、
こっちのレベルに向こうを引き上げていくときの
使い分けが大事なのだ。
相手が怒っていたり、不安だったり、悲しんでいるときは、
こっちから下りていく必要があるが、相手の調子がいいときは、
向こうをこっちに引き上げていくことだ。
でも、いまの社会はそれが難しい。
子どもが少ないから、どうしても大切にされてしまう。
使い分けするには、子どもの様子をよく見ておくことだ。