見れば見るほどBTTFが最高 

バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)」が日テレの

金曜ロードショーで放映されていた。

私はこれまで700本以上映画を見てきたが、

いちばん数多く見た映画だと思う。

テレビで放送されるたびに見ている。

USJに行ったときには、閉鎖間近だった

バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」

にも乗ったし、デロリアンのラジコンも買った。

不思議なことに、他の映画を見れば見るほど、

BTTFの評価が上がっていったのだ。

カメラに映る映像、俳優がしゃべるセリフがすべて

計算されていて、完璧主義の男たちによる仕事だと思う。

このBTTFにはパソコンゲームもあって、パート3のあとの世界を

映画の脚本もつとめたボブ・ゲイルという人がつくっている。

それによると、マーティもドクも最終的には私利私欲のために

タイムマシンを扱うので興ざめした。

逆に、このBTTF三部作が心地よいのは、

マーティやドクが私利私欲のためにタイムマシンを使っていないことだ。

基本的には誰かを助けようとか、科学の発展のために使う。

3部作を通じて、腰抜けといわれて反発し続けたマーティだったが、

最後の最後でそういう自分と折り合う方法を見つける。

それによって物語が好転していく。

それもやっぱり自分のためではなく、自分が信頼する友達や、

愛する人のためにそうしたのだ。そんな成長ぶりも清々しかった。

誰もが「あのときに戻ってやり直せたら」と思うことがあるだろう。

私はそうではなく、反対に、

「未来から今、時間旅行をして戻ってきたとたら何をしたいか?」を

考えて今日を過ごしたい。

私は購入したデロリアンのラジコンを

仕事場のいつも見える位置に置いている。

65歳になって、「せめてあと20歳若かったら」と考えないために。

「今からやり直せる」と考えるために。