「ファウンダー」という映画は、世界のチェーン店、マクドナルドの
どうやって大きくなっていったかという実話を元にした話。
もともと店のシステムを作り上げたのは、マクドナルド兄弟。
そこへ売れない営業マンだったレイ・クックがやってきて
チェーン展開しようとする。
だけど、両者の中は次第にうまくいかなくなって……。
マクドナルド兄弟は、心底、飲食店が好きで、
ずっと店に立っていたかったんだよね。
でも、レイは店を広げる仕事がしたかった。
本当にやりたいことが両者で違っていた。
こういう話って無数にありそう。
その仕事が心底好きな人って大きな企業にすることは
できないのかもしれないね。
チェーン展開、フランチャイズ展開したら、
その加盟店を管理するのが仕事になる。
ラーメン屋でも美容院でもみんなそう。
そこで、「これもおもしろいな」と思える経営者は、
企業を大きくすることができる。
でも、「これは自分のやりたいことじゃない」というのも
その人の人生ですよね。
レイの時代は、大きく儲けることが成功の形だったろう。
でも、今はそれが成功とは言い切れないところがあるよね。
個人の人生を見ていけば、マクドナルド兄弟も十分成功したし、
満足いく人生だったんではないかと思う。
そんなことを考えさせる、なかなかよい映画でした。