自分への毒

「言いたいことが言えないこんな世の中じゃポイズン」

反町隆史が歌った「ポイズン」の一節。

言い得て妙。

言いたいことをいうとどこかから批判が来る。

それを恐れて、言いたいことを胸にしまっておく。

この状態は自分に毒を盛っているようなもの。

だから、ポイズン。

反町さんは「こんな世の中はポイズンだ」と

歌っているのではない。

「俺は俺をだますことなく生きてゆく」と言っている。

他人の批判を恐れて、自分をだまし、言いたいことを言わないで

いると、それが自分に毒となるといっているのだ。

それが一回の出来事では微量なものでも、何回も重なると、

全身に回って、身体を蝕んでいく。

うつになるのは、自分でつくったポイズンを自分の体に

投与しているから。

言いたいこと言ってもほとんどの場合、大丈夫だ。

ほとんどの人は、聞いちゃいないから。

聞いてくれる人に届けば、もうそれで十分なんだから。