ラグビーのゲームはとてもフェアな構成なのに、
世界のラグビー勢力図は全然そうなっていないのが、
私には不思議でしょうがないのである。
世界のラグビーは、ティアという階級がある。
ヨーロッパの6か国と、南半球の4か国の計10か国が
ティア1であり、日本は13か国あるティア2の一員だ。
ティア2の国は、ティア1の国とはテストマッチ(練習試合)が
組みにくいとされている。
こういう階級によって差別されるようになっているのは、
ラグビーがとりわけ伝統を重んじるスポーツだからだろう。
それは国内ラグビーの大学の試合でも見られる。
第1日曜日に固定されていて、両校がどんなに成績が低迷していても
この日程は動かされないようになっている。
普通は、前年の成績によって最後に強豪校同士が対戦する
ことになっているのだが。
このように、ラグビーはゲーム自体はとてもフェアなのに、
一歩グラウンドを出ると、途端に伝統を重視しすぎて
柔軟性のない、階級を重んじる種目になってしまう。
ここがラグビーのいいところでもあり、
サッカーと比べてしまうと、人
気面で劣ってしまう点なのかもしれない。