ラグビーはなぜ人気がないのか6

ラグビーのゲームはとてもフェアな構成なのに、

世界のラグビー勢力図は全然そうなっていないのが、

私には不思議でしょうがないのである。

世界のラグビーは、ティアという階級がある。

ヨーロッパの6か国と、南半球の4か国の計10か国が

ティア1であり、日本は13か国あるティア2の一員だ。

ティア2の国は、ティア1の国とはテストマッチ(練習試合)が

組みにくいとされている。

こういう階級によって差別されるようになっているのは、

ラグビーがとりわけ伝統を重んじるスポーツだからだろう。

それは国内ラグビーの大学の試合でも見られる。

よく知られているように、ラグビー早明戦は12月の

第1日曜日に固定されていて、両校がどんなに成績が低迷していても

この日程は動かされないようになっている。

普通は、前年の成績によって最後に強豪校同士が対戦する

ことになっているのだが。

このように、ラグビーはゲーム自体はとてもフェアなのに、

一歩グラウンドを出ると、途端に伝統を重視しすぎて

柔軟性のない、階級を重んじる種目になってしまう。

ここがラグビーのいいところでもあり、

サッカーと比べてしまうと、人

気面で劣ってしまう点なのかもしれない。