ラグビーはなぜ人気がないのか5 

ラグビーの醍醐味は、最後までゲームの勝敗がわからないこと。

これは人気スポーツには必須の要素だ。

サッカーも野球もバスケットも、最後に大逆転が起こるかもしれないから、

ドキドキハラハラして観る。

ラグビーにもその要素がある。

ラグビーがおもしろいと思う最も大きな要素は、

「反則では試合は終わらない」という点だ。

ラグビーは前後半40分ずつのゲームだが、

80分を超えても反則が続くと、ゲームは終わらない。

勝っているほうが、わざと反則をしてもゲームは続く。

反則をしたチームは陣地を下げられるから、

反則するほど不利になる。

試合が終わるのは、ノックオンというミスが起こったり、

ボールが外に出たりするなどの現象が起こったとき。

反則では試合は終わらないので、90分までゲームが続くこともある。

サッカーのように単に時間では終わらないので、

時間稼ぎをすることも難しい。

とてもフェアなゲーム。それがラグビーなのだ。

「公平であること」がラグビーを理解するもっとも重要なスピリット。

その視点で見れば、いろんなルールがわかるようになっていく。

そして、観戦者としてどんどんレベルが上がってくるのを

おもしろがれるのもまたラグビーの面白さなのだ。