ラグビーの醍醐味は、最後までゲームの勝敗がわからないこと。
これは人気スポーツには必須の要素だ。
サッカーも野球もバスケットも、最後に大逆転が起こるかもしれないから、
ドキドキハラハラして観る。
ラグビーにもその要素がある。
ラグビーがおもしろいと思う最も大きな要素は、
「反則では試合は終わらない」という点だ。
ラグビーは前後半40分ずつのゲームだが、
80分を超えても反則が続くと、ゲームは終わらない。
勝っているほうが、わざと反則をしてもゲームは続く。
反則をしたチームは陣地を下げられるから、
反則するほど不利になる。
試合が終わるのは、ノックオンというミスが起こったり、
ボールが外に出たりするなどの現象が起こったとき。
反則では試合は終わらないので、90分までゲームが続くこともある。
サッカーのように単に時間では終わらないので、
時間稼ぎをすることも難しい。
とてもフェアなゲーム。それがラグビーなのだ。
「公平であること」がラグビーを理解するもっとも重要なスピリット。
その視点で見れば、いろんなルールがわかるようになっていく。
そして、観戦者としてどんどんレベルが上がってくるのを
おもしろがれるのもまたラグビーの面白さなのだ。