ラグビーの人気がない理由としてよく言われるのが、
ルールが難しいというやつだ。
あまりそういうのは関係ない気がする。
野球のほうが難しい気がする。
でも、野球の場合、ルールがわからなくても見て楽しめる。
それは単純に「タマ、はええ!」とか、「すっげえ打球!」みたいな
楽しみ方をしているんだと思う。
これって、スポーツの本質的な楽しみだよね。
ルールが難しいってことは、逆の意味でどんどん楽しめるようになる
ということでもあるんだな。
見ているうちにどんどんルールがわかってくる。
わかってくると、選手が何をしたいかわかってくる。
選手が何をしたいかわかってくると、なぜそのルールがあるか
わかってくる。
結果、ルールというのは、「ゲームを面白くするためにある」
というのがわかるようになってくるんだね。
たとえば、ラグビーのルールでいいなあと思ったのは、
試合時間が超過しても、反則では終わらないところ。
勝っているチームが時間になったからといって
反則をおかしても、ゲームは続く。
反則以外でゲームが止まらない限り終わらない。
わざと反則をして試合を終わらせるということができないのだ。
なんというフェアなスポーツだろう!
これによって、最後に逆転するかどうかスリリングな展開も生まれる。
2015年のW杯での日本―南アフリカがまさにそれだった。
こういうのはほかのスポーツにはあまりない。
ラグビーを見始めたら、そういうところも見てほしいと思う。