選んではいけない

「わけありミカン」を箱で買った。
10キロで約3000円。
箱を開けてみると、確かに大きさが不揃いだし、
外皮に傷があるものが見受けられる。
消費者の目が厳しすぎるために、見てくれの悪いものは
市場に出回らないようになっているのだ。
かつてはこういうわけあり品は、地元の周辺で安く売られるか、
周囲に配られるか、または捨てられていたのだろうと思う。
食べてみて、まったく味に問題はないし、
わけありと言われなければ誰も気づかないだろう。
いまはネットでこういうものが買えるようになった。
こういう商品がたくさん出すぎると、正規品が売れなくなる
というのだけど、本当にそうなのだろうか。
そもそも、できた農産物が価格調整のために大量に捨てられる
というのは、どう考えてもおかしい話だ。
日本の消費者は見てくれにこだわりすぎるので、
こういうのがわけありになってしまう。
スーパーでの新鮮食材の見分け方をレクチャーする場面を
テレビでよく見るが、そういうのはやめたらいい。
食材を見てくれでえり好みせず、適切な値段で買い、残さず食べる
それがサスティナブルということだ。