独り勝ちは許されない

うちの隣家はほとんど留守状態で、一年に数回しか顔を見ません。
なので、庭は荒れ放題です。
さまざまな雑草が生えているのですが、
特に隆盛なのが、セイタカアワダチソウです。
背丈は2メートルぐらいになるんですよね。
これは秋には種を飛ばして、我が家にも飛んでくるので
なんとかしてほしいのですが、隣人は近所づきあいを
極端に避ける人のようなので、できません。
隣家はちょっと特別のようで、実はこのセイタカアワダチソウ
最近、独り勝ちができなくなってきているみたです。
北米出身のセイタカアワダチソウは、故郷では普通に周囲と調和して
生きていますが、日本にやってきたとたんにしばらく独り勝ち
するようになってしまいました。
セイタカアワダチソウが出すアレロパシーという化学物質が
他の植物の成長を阻害する働きをするからです。
故郷ではこのアレロパシーに耐性のある植物がいたわけですが、
日本ではそれがいなかったために、独り勝ちできてしまったのですね。
でも、最近はそのアレロパシーが自分にも作用したのか、
周りの植物が耐性を獲得したのか、盛り返すようになってきている
らしいのです。
自然界では自然と調和がとれていくものなのですね。
よくできていますね。