ほとんどは遠い親戚

自分が生まれるまでにはたくさんの先祖がいたということは
どこかの段階でわかるようになるもので、それは人によっては
葬式などの場かもしれない。
両親にはそれぞれ両親がいて、その両親にもそれぞれ両親がいる。
すると、2×2は4、4×2は8、8×2は16という具合だ。
以下、32、64、128、256という風に増えていく。
「そう考えると、昔は人数が多かったんだなあ」
ということになるが、そんなわけない。
昭和になってぐんと人口が増えたのだから、
昔のほうが日本人は少なかった。
ということは、つまりは私たちの祖先は同じ人ということだ。
同じ地域に住んでいれば、遠い親戚である確率はかなり高い。
「遠い親戚」というのをどのくらいの程度とするかだ。
同じ地域に住んでいる場合、江戸時代の初期までさかのぼれば、
かなりの確率で同じ先祖に突き当たるのではないかな。
みんな遺伝子的には似たようなもんなのだ。
そう考えたら、いがみ合うのもそこそこにしとうこうか
と思えるかもしれない。