「捕まると3年以内に死ぬ」祭り 

朝日新聞もようやくあの奇祭の存在に気づいたかと思った。
15日に「『捕まると3年以内に死ぬ』岡山の奇祭、悲鳴上げる人も」
という記事が出ていた。
奇祭というのは、岡山県美咲町の両山寺という真言宗のお寺で
お盆時期に行われる祭りのことだ。
祭りの名は「護法祭」という。
このブログでも2回書いている。
どこが奇祭かというと、神様を人間の体に憑けさせるからです。
神様はゴーサマと呼ばれ、人間の体を借りて境内を飛び回って
お遊びになります。これが「お遊び」の儀式です。
で、そのゴーサマに捕まると3年以内に死ぬというのです。
やんちゃ盛りの若者が興味本位で見物に行くらしい。
でも、安心してください。
「ゴーサマに捕まったら死ぬ」というのは、
別に死を予言してのことではありません。
「お遊び」を邪魔さえしなければ捕まることはないんです。
ふざけて進路を邪魔した人が捕まるんです。
つまり、そういう言い伝えに挑戦しようとしたり、
宗教をバカにするような人を戒め、改心させようとするのが
「捕まえる」という行為なのだと私は解釈しています。
今回の記事では、「捕まると3年以内に死ぬ」と正しい表現をしていました。
以前の地方紙の記事では、「災難に遭う」と表現が丸められていたのです。
捕まった人に配慮してのことでしょうが、
正しく伝統を伝えてほしいですね。
興味のある人は来年の8月14日に訪れてみてください。