チェッコリと二酸化マンガンの関係

チェッコリ玉入れは、衝撃だった。
そろそろ運動会という小学校は多いだろう。
長女が参加した最初の運動会で、新一年生は
「チェッコリ玉入れ」という種目が行われた。
玉入れと何が違うのか、それは競技が実際に行われて
はじめてわかるのであるが、このときは知る由もなかった。
玉入れの合間に「チェッチェッコリ」と言って
腰を振って、みんなで踊るのだから、驚いたの驚かないのって。
この踊りには、歌もあって、場内に流される。
それがどう聞いても、
二酸化マンガン、酸化マンガン」としか聞こえないのである。
玉入れと二酸化マンガンの関係性を、必死に解読しようとしたが、
私の理解力をはるかに超えた難解さだったため、
私は完全に理解の森に迷い込んだ。
そのうち私は考えることをやめた。
それは正解だった。
チェッコリにも二酸化マンガンにも何も意味はないらしいことが
わかったからだ。
だが、まだ腑に落ちないのは、どうしてこの曲が玉入れと
結びついたのかということだ。
この森に入るのはよそう。
入っても楽しくなさそうだし、出られたどうかも
わからなくなりそうだから。