偶然といえば偶然

前にお坊さんの話を本にしたことがあるのだが、
そのときは出版社が企画した本だった。
今度は、自分が企画した別のお坊さんの話を本に
するために、同じ出版社の編集者さんと
そのお坊さんに会いにいった。
すると、そのお坊さんは、前につくったお坊さんの本の
著者と大学の同級生で「マブダチ」だというのだ。
そんなことは全然知らなかったし、
宗派もぜんぜん意識していなかった。
こういうことはたまにある。
ある企画をある著者で考えていたら、まったく別の取材をしたときに、
その著者のことを紹介されたということがあった。
こういうことはまったくの偶然なのだけど、
私は「不思議な導き」としてとらえることにしている。
何か不思議な力によって、方向づけられている。
それは自分がそうしているのかもしれない。
自分が思っていること、考えていること、疑問に思っていること、
問題意識をもっていることが、向こうからやってくる。
それを素直に受け止めていくことだ。
いい本になりそうな気がする。