人前で緊張して話ができない人はよくいる。
何百人という大勢ならわかるが、会社の会議のような
10人足らずの現場でもそうなる人がいて、
けっこう悩むらしい。
私はあまり緊張しないタイプなので、あまり共感できない。
そんな話を、本の著者になってくれたあるお坊さんにしたら、
「緊張するのは大事だと思っている証拠。
緊張しないのは軽く見ている証拠。
私も講演で話すときは、緊張する。緊張しないときは、
自分は甘く見ているんだろうかと自分を戒める」
とおっしゃっていた。
だから、緊張するのはいいことなのだ、ということだ。
これを聞いてドキッとした。
私は真剣みが足りなかったのかもしれないと思ったからだ。
緊張したからと言って、結果が悪くなるとは限らない。
いい味が出るかもしれない。
もちろん、頭が真っ白になるほどの緊張だと
支障が出るかもしれないが、それ以外の程度なら
それもまたよし、なのだろう。