線引きが難しい

私がこのブログでかたい話をするときに思うのは、
どんな問題でも線引きが難しいということだ。
大学時代に社会学を学んだが、講義の内容やディスカッションの場で
いつも問題になったのは線引きだった。
たとえば、私の学生時代によく出てくるキーワードとして
ブルセラ」があった。
女子中高生がブルマやパンツなどを店に売って小遣い稼ぎをする
ということが、当時問題になっていた。
それが悪いことなのかどうか。
ブルマやパンツを売る女子中高生たちは、
「誰にも迷惑をかけていないからいいんだ」と弁解したが、
その一言で片づけられるのか。
はかなかったのは売っていいのか?
この疑問にイエスと答える人は、
1日はいたものだったらいいのか?
10日だと駄目なのか?
という疑問にどう答えるだろう。
どこで線引きすればいいのか、非常に難しいし、
その理由を、理屈で言わないと理解しない若い人にどう
言って聞かせることができるのだろうか。
社会の減少には、目に見える線はない。
人が勝手に決めて、良い悪いを判断しているに過ぎない。
何を問題とするのか、何を問題としないのか、
これからも頭を悩まし続けるだろう。